高星〜平石山/千町峠〜段ヶ峰〜フトウヶ峰/ 山陽自然歩道の尖峰風早嶺〜嶺相山
播磨 (五万図=山崎・大屋市場・但馬竹田・生野)
T 高星〜平石山(長サコ)〜倉谷・ニノ滝〜千町峠〜段ヶ峰 2001年 10月07日

兵庫播磨 (五万図=龍野)
U 神岩・風早嶺(とんがり山)〜大黒岩〜峯相山〜開山堂  2001年11月10日
関西百名山 近畿百名山 (段ヶ峰
天狗岩Ca860m・高星1016mの尾根あり一際目立つ存在(栃原高原) H13.10.07

播州高原のうち暁晴山 ・夜鷹山から裾野を広げる峰山高原や砥峰高原周辺を7月に訪れたので、今回は生野・栃原高原(旧牧場!生野学園)から天狗岩〜平石山を経て千町峠 〜段ヶ峰(生野高原)へ周回してみます。平石山(長サコ)の広い尾根から栃原に下ってしまい千町峠までは尾根縦走は出来ませんでしたが、そのまま倉谷出会いから林道へ登りつめたので不動・第二の滝を経ての谷登りに変更して、段ヶ峰〜フトウヶ峰の 縦走を完遂しました。
石倉・自転車専用道路から風早嶺(とんがり山)

コムネット21(姫路市の!!市民活動支援団体)主体に2000年12月に峰相森林公園や登山・遊歩道が整備され案内板や道標も完備されましたので、姫路の神話の山を石倉から 尖山〜峯相山へと縦走します。上伊勢から続く山陽自然歩道は峰相山を経て書写山〜広峰山へと姫路市の背山を縫うように延びています。機会を見つけて少しずつ足を伸ばしてゆくつもりですが…


Tアセビの森からススキの原へ高星〜平石山〜倉谷・ニノ滝〜千町峠〜段ヶ峰  H13.10.07

今は敷地跡を残して閉鎖された国民宿舎生野荘から達磨ヶ峰〜段ヶ峰〜千町峠に至るコースは良く知られた人気のコースですが、裾野に拡がる 生野高原ゴルフ場と対峙する山並に興味を示す人は少ないようです。南端は栃原川へと急激に落としていますが 突端付近の尖峰は天狗岩と呼ばれ周辺の岩峰も南面に岩肌を見せて切れ落ちています。
栃原へ・高星923mと天狗岩の岩峰が輝き始める

生野高原はゴルフ場開発以前に栃原ロッジがあり 西村さん(信州の方と聞いていたが!)が栃原ロッジから西段や東段を経て達磨ヶ峰〜段ヶ峰へのコースと栃原ロッジからフェバノ峰(平石山)〜イシロガ(ヒシロガ)峰〜千町峠へ西村新道が整備されたが、イシロガ (ヒシロガ)峰方面に人影を見ることは殆ど無い様です。千町峠〜段ヶ峰へ周回の予定なので栃原小学校か旧西村新道を辿ってみようか、JR長谷駅から県道39号福知・生野線で栃原手前の 栗谷からの短い林道から高星を狙ってみたが、渕のJR踏み切りを渡り栃原へ下っていく峠から陽光に輝く天狗岩を正面に眺めてその素晴らしさに釣られ、生野学園からの道を辿る事にした(AM6:40)。
達磨ヶ峰から望む天狗岩〜イシロガ峰の稜線

黒い屋根と青い壁の学舎の並ぶ敷地内を抜けて 奥へ続く林道を辿ります。舗装道の右手には相当に荒れた細い林道が延びているので谷に沿ったこの道に入り錆びた鎖のゲートを潜ります(AM6:50)。此の先で還付無きまでに林道は崩壊し谷川で寸断されていますが谷筋を左右に踏み分けながらも、 また林道に繋がります。放置された大型クレーン車と乗用車の残骸があり(AM7:10)此れよりは谷遡行となります。後で読み返した島田さんレポートでは、このゲートを越えてから右手の植林帯に入るとあるが、正面奥には谷沿いの林道が続くので此れを辿って谷歩きとなりました。
平石山(長サコ)広々とした鹿の運動場

岩峰を目指して、何処から取り付いてもよかったのかもしれません。綺麗な流れや小滝も少なく、只岩のブロック を越えて登り続ける感じですが、それだけ高度は稼げます。 目的の天狗岩周辺の岩場が 谷の右手後方になってしまいました。この谷を詰めても最後(真後ろに学園のグラウンドが見える)は急斜面の藪漕ぎで高星(高星山)手前923mピークの西南へ延びる短い枝尾根ピーク899m (点名:足尾)との鞍部付近に出ます。主尾根に出て天狗岩へ寄るつもりですので、谷を詰め藪漕ぎアルバイト 30分は一寸ロスタイムです(AM7:50)。この無名の尾根ピークからも広い尾根を辿る主尾根側に階段状に連なる岩場が色づき始めた山肌には白く眩いばかりの風情です。10分程で主尾根に出て天狗岩方面へ逆走してみます。
倉谷川 不動の瀧(一の滝) 16m

広い稜上を辿って5分ばかりで特異の岩峰・天狗岩Ca865mに着きます(AM8:20)。此処にはMTBロールアウト大柿氏の痕跡(2001.7.8)があります。 千町峠から縦走して天狗岩から栃原へ降りられたようです。変に頼ってしまった大柿氏の赤布が平石山三角点で切れており、正解と思える三角点手前の尾根から先に赤布が無い為、三角点から先のピークに騙され進み 下降し倉谷川に出てしまい予定変更、倉谷川を辿り千町峠へ出ます。 天狗岩からは923mピークへと広い尾根を辿りながら元来た899m枝尾根分岐道へと引き返し登り返します。島田さんの嬌・奇声と「MTBでくればよかった」の声が鹿のピー・キューンの鳴き声とが頻りに交差します。 天狗岩〜平石山(長サコ)の縦走路はアセビの森が続きます。だたっ広く何処でも通れる稜線ですので注意が肝要です。
倉谷川(二の滝)30m

左手の山のスカイラインに白く光る湖(太田池)が見えますので夜鷹山・暁晴山 ・砥峰高原が同定出来る位置に来ると高星(点名:新田3等三角点 1,016m AM9:00)です。踏み跡のかすかに続く平坦地にそっと置かれた感じの三角点です。同様の感じで 1067mピークからは方向を左手(北)へとってすすむとサバンナお思わせる光景が現れます。アセビ等雑木と砂地の間を抜けてなだらかな尾根を登ると平坦なピークが左と正面に尾根を分けています。 左方に段ヶ峰稜線や眼下に生野高原ゴルフ場が見えています。平石山(長サコ・フェバノ峰 点名:朽原3等三角点 1,061m AM9:30)は多くの山名を持つ山です。三角点は此処ではなく 30mほど直進した少し低い平地にあり此れより先はテープも大柿氏の赤布も見当たりません。
倉谷川(二の滝) 30m

手前の分岐尾根から北へ下降する尾根が正解てすが三角点より直進して前方ピークを捲くようにして栃原 ・倉谷川沿いの林道の瀧山橋に降りてきました(AM10:40)。 谷に沿っての林道は倉谷出合に着き (AM1100)ゴルフ場への道と分かれて不動堂へのダートな林道を辿ります。不動堂までには端正 ・緻密な石彫りの地蔵尊等石仏が岩陰に祀って有ります。倉谷出合から15分ばかりで林道先に続く石段を登れば不動堂に着き裏手に廻れば倉谷不動の瀧(一の滝約16m)です(AM11:15)。 そのまま滝の左岸の階段状を不動尊が描かれた岩の前へ登り詰ます。谷に沿って道は続いているようですが 谷筋の道は濡れて滑りやすそう。大して大きな滝や渕もないゴウロの続く谷筋ですが谷芯を大きく外れた捲き道のガレ場は岩が崩れやすく注意が必要です。単調な谷歩きでしたが前方に巨大な岩場と滝が現れます。 倉谷最大の第二の滝で滝口の上にも数段有るようです。左手の岩場を伝って…とも思ったが高離もあり一人では心もとなく右手のテープに誘われて急な木の根ホールド主体の巻き道を辿ります。
千町峠(段ヶ峰登山口)

木の根を頼りのトラバースや不確かな岩には充分注意が必要… といっても一之滝から此処まで辿ってくる人なら大丈夫かな??。ニノ滝の落ち口上にも一寸した(綺麗な)滝が見えていたが千町峠へ急ぐので谷遡行を止めて、そのまま左岸を町道(林道ゴルフ場〜千町峠へ続く )へとガレ場を登る(AM11.50)。滝落口へ捲上がり遡行を続ければ三ノ滝を経て林道へ出てくるのだが、 林道は4年前工事で通行止め状態と余り変わっていない。飛び出した林道からは2〜3分で林道で 寸断された倉谷の上部取り付き地点です。 林道からはスッカリ広く明るく様変わりした千町峠と悠友山荘の 三角屋根が変わらぬ姿?が見えます。遠く霞む平石山から辿って来られた筈の?イシロガ(ヒシロガ)峰とイシロガ峰方面に削られた工事中の林道が 真横一文字に延びていきます。
フトウガ峰・杉谷分岐の草原

広い駐車場のある千町峠(PM12:25)へは、 一宮町側からマイカー登山に訪れた人が駐車しています。以前は峠から直接続いていた旗ノ谷下降点は駐車場下から鹿除けネットを潜り 階段を下っていくようです。此れから次の草原(生野高原)の明るい快適ススキの散歩道を楽しめるところですが、日差しは心なしか段々弱弱しくなってきます。悠友山荘から一時の暗い植林帯を抜ければ段ヶ峰 (倉谷山)の山容を望みながらススキや足元の小さな花々を愛でての散策道が続きます。段ヶ峰山頂に集う登山者も流れる霧の中に消えそうになっています。 段ヶ峰山頂(倉谷山1,103m PM12:45)には近在の登山グループがサークルになって 盛り上がっています。山頂標識には記念撮影の順番を待つ初老のパーティも。
二等三角点より段ヶ峰(最高点)を振り返る

遠望が効かなくなってきているので少し先にある二等三角点 (1, 087m)に移動して段が峰を記念に撮ります。フトウガ峰に向う広大な草原も今回は諦めます。 数時間待てば!!霧の晴れ間も有るでしょうが未だ先が長い。今朝生野学園から平石〜倉谷を経て千町峠に向う林道までは人一人逢う事はなかったが此処へ来て急に人が増え、段ヶ峰〜フトウヶ峰にかけては 多くの登山者とすれ違う。段ヶ峰からの草原散歩も 北側は霧に包まれてきて広大なススキが原を目にすることなくフトウガ峰のピーク(1,083m PM1:10)を過ぎる。山頂付近に点在する岩場で腰を落として休みたかったが、 そのまま達磨ヶ峰の最低コルまで降りてきました(PM1:25)。
フトウガ峰より達磨ヶ峰(正面)目指す

東へ菖蒲谷を栃原へ下ったほうが楽ですが折角です。後一つ、此の先の達磨ヶ峰から旧生野荘へ下れば縦走完了ですので頑張って登り返します。 達磨ヶ峰が近づいてくると生野高原ゴルフ場を眼下に対峙する天狗岩〜高星〜平石山へ続くスカイラインが靄でハッキリしないまま緩やかな山容を千町峠へと延しています。一際、天狗岩の峻峰が印象的です。 達磨ヶ峰(913m PM2:10)からも太陽を背にしながらもシルエットもハッキリしない高星〜平石山ですが今日一日の反省と、初めて歩いた訪れる人稀な山と、両極端の二つの高原の山の想いを胸に収めて、 閉鎖されてしまった旧生野荘に向って下ります。敷地跡のコンクリだけを残した国民宿舎の閉鎖は栃原温泉の名前も消えて残念かと…。旧生野荘登山口(PM2:30)はマイカー登山の快適スペースがあり30台近くが主人の帰りを待っています。 登山案内板の横には「クマ注意」の看板が、此れも数年前から一緒だったかな??
栃原小学校から振り返った達磨ヶ峰(913m)と倉谷川に掛かる大前橋

ゴルフ客の帰りの車に注意しながら車道を下ると真新しい!!?栃原トンネルが出来て生野駅へ抜けられるようですが私は反対方向の福知 ・栃原口方面へ県道を進みます。急峻な稜線を栃原川に向って落しその山稜の端には岩峰をのぞかせる天狗岩の姿が常に前方にあります。フトウガ峰や段ヶ峰は霞んで写真には写りそうに無い。近くの達磨ヶ峰を振り返り、途中栗谷からの登山口(栗谷橋から細い林道が入り込んでいる)を確認しながら生野学園近くのデポ地へ帰り着き(PM3:20)少し歩きすぎたかな(^^; と思いながら帰途に着きます。


U山陽自然歩道の尖峰と岩山 神岩・風早嶺(とんがり山)〜大黒岩〜峯相山〜開山堂 H13.11.10

七種三山を完遂した後、塩田温泉を抜けて書写山を西へ 29号線に入ります。山陽自動車道を安富町に向かうと直ぐ石倉の集落で大津茂川と田園風景の先に際立って目立つ尖峰が石切り場(採石場)の峰続きに突き出ています。何処か・もう一山は迷うことなく此処に決定。 行き過ぎた石倉の交差点に狭いが北方へ抜ける道があったのに気付き、自動販売機のあるスペースが有り車を寄せます(PM1:20)。大津茂川沿いに自転車専用道路が石倉の集落内へ延びています。 川東は田園風景が拡がりますがとんがり山しか目に入らないほど強烈に 周囲を圧しています。峰相山大池を目指せば登山口があることは「兵庫の山々」の橋元さんレポートで知っていました。稲荷大明社(PM1:25)は元名を「稲根明神」と呼ばれ、 四本の香稲を讃えて造られた…との起源ですが、此れから辿る神岩の岩頭にある伝説の水たまり!!に香稲の由来が記されており 神岩が稲荷社の御神体のようです。又、登山口の右手に広がる竹林が稲荷跡なので、此処に在った稲荷神社が天正6年8月小寺氏によって鶏足寺が焼失したとき同時に焼かれた為、現在地に移ったようです!!。 稲荷社の石段左には「播磨鑑(かがみ)」にも記されている「石の鞍」が祀られており、仔細を彫った石標が有りますが読むまでも無く石倉の起源の石の鞍ですね。
造南尾根から神岩と風早嶺(とんがり山)

「峯相山寺跡登山口指導標」があり細い車道は 真っ直ぐ峰相山大池へ続きます。池の北側にコムネット21・登山口のポストが有り、手書きの尖り山〜峰相山コース案内図が貼られています(PM1:35)。愛好会メンバの入山中標札掛は空きで誰も未だ登っていないようです。 車道は奥に向って開山堂まで延びています。大きな案内板があり稜上に黒いドームの大岩(神岩 )がとんがり山の肩に鎮座しているのが見えます。伝説の岩は近年まで神岩=亀岩と思われていたが、 コムサロン21メンバが山の周辺整備中に、とんがり山頂で発見した岩が「亀岩」だとの説明板が山頂の岩場前にありました。畑と竹林の間に「とんがり山、亀岩遊歩道入口」(PM1:45)の標識が有り、 ここよりコシダ山道を辿ります。亀岩に至る整備中のコースも有るようです。山は低くとも激急な登りとなりますので虎ロープが延々続いています。尾根に出ると風早嶺の尖りを前に神岩がジャンダルムのように控えています。 直接岩場下に出る東コースで神岩(166m)に辿り着きます(PM1:55)。凝灰岩の岩面は所々に浅い窪みを造っていますが比較的大きな窪みには、なにかしらのボウフラが居て、濁った水が溜まっています。不思議伝説・稲作の小泉と書かれた標板には古来より小水をたたえたり、この小水 年中枯れることなく今に至る。これぞ神岩といわれる所以である…と。 神岩の頂点には三角錐の小石(30cm位)があり、これには「清心の三角石」・・・・人の心が三角石に伝わり、さらに神に伝わる。 心清き人 軽くなれと願わくば女子供なりとて  持ち上がるなり これ神岩の所以である・・・と。 (願わなくとも持ち上がるけれど!!)竜野市の的場山〜亀山(きのやま)や大蔵山が南には瀬戸内の海を眺め家島の島々を望みながら絶好の展望岩は休息場ですが、先があるので余りユックリも出来ません。 とんがり山へは指呼の間ですが急峻な尾根の登りはロープを頼れば楽にこなせる。
大黒岩から何処がピークか峰相山

ハート岩の脇をすり抜けるととんがり山(風早嶺)山頂(4等3角点 257mは縦走路の30m?程先です)の記帳箱(ポスト)が設置されています。此処にMTB登山の大柿氏プレート(H13.2.12)がありましたが、コースが整備された後だけに峯相山迄、シンボルの赤布は見当たりません(PM2:15)。山頂の西側には西蛇ー台(多分に大台の大蛇ーを意識した銘々で 15m程の岩)があり東側にも姫路市や瀬戸内を見下ろす露岩東方台が有ります。その間にも今回新たに発見された「亀岩」があり1〜2mの岩が折り重なるように稜線の下に詰まった状態で岩部が露呈しています。その甲羅の上部にとんがり山山頂部が乗っかっているようです。「神休山」として伝えられてきた峯相山には奇岩や大岩が散在し、特に御神体が宿る磐座として「神岩」「亀岩」「大黒岩」があり、 これより最後の大黒岩に向います。展望岩山頂から1〜2分の稜上に4等3角点が有ります。夏場は切り開かれてなかったら迷うだろう踏み跡を辿って約20分で主稜線から僅かにそれた西の岩尾根端に 頭をもたげた様に立つ大黒岩を見ます(PM2:35)。廻り込んで見たが展望の良いのは、やはり大黒岩の上です。西陽を受けて雑木が映える峰相山ですが何処がピークなのか判然としない尾根が北へ伸び左右に稜線(此処に山陽自然歩道が通じています)を拡げています。上池付近の耕地跡から僧谷や、 竹林の間からは法師ヶ谷や堂ヶ谷が大黒岩付近の尾根から続いているようですが登・下路として未だ利用出来そうにはありません。大黒岩からはダラダラ尾根だけに踏み跡や切り開きが無ければ迷いやすそうな稜線です。
大黒岩 7m

暗い樹間の稜上にゴロゴロと岩が目立ち始めると 鶏足寺旧跡を経て開山堂への下山ルートですが、もう直ぐ(約2分程で)嶺相山なので先を進み、道標の有る山陽自然歩道に出ます。右へは書写山へと続き、左に採れば上伊勢へ降りて29号をテクテクと駐車場所に戻れます。 右手に小さなお堂が見えますので行ってみます。此処が嶺相山か?? 小広い台地は鶏足寺の堂宇跡、二つの祠と二本の柱が建っており五輪塔や石積みが残っています。ご丁寧に峰相山の山名プレートも有りますが 本当の山頂??は6〜70m程先の自然歩道から10m程入った雑木藪の中。何処がピークか分かりません。展望も有りませんが嶺相山(244m PM2:45)には大柿氏の登頂プレートか掛かり、 山頂少し下部には先程の祠の広場と同じくらいの平坦地があります。此処も鶏足寺の堂宇跡だったのでしょう。山陽自然歩道をとって最初の分岐・長尾からは太陽公園へMTBだと素晴らしいダウンヒルが 楽しめそうな快適な尾根伝いの道ですが開山堂への道標に惹かれて長尾コースを下り切ったところが開山堂で、大黒岩と嶺相山の中間尾根から鶏足寺跡を経てのコースと此処で合流します(PM3:00)。 五大力明王を祀る祠や水行の為の人工の滝が有り開山堂前の広場(駐車可)が峰相山大池から登山口〜上池・新池を経て延びている舗装林道の終点です。林道を15分程降ればとんがり山・亀岩遊歩道入口へ戻ってきます。此処から神岩を見納めて石倉の駐車地点に帰ってきました(PM3:35)。嶺相山から長尾や東ブレ等ルートで開山堂や上池付近への下山ルートもあるので 時間があれば自然歩道をも少し歩いてみたいものです。


峰相山・鶏足寺古跡
峰相山というのは東西両峰が相合う様子から風早峰と峰相山両山の総称なので、亀岩が峰相山山頂に在った話は、今回とんがり山(風早嶺)で発見された亀岩であっても辻褄は合います。鶏足寺というのは釈迦十大弟子の迦業が入定(聖者の死)したインド伽耶城の東西の鶏足山に似ている処からで西峰の主峰257mを風早嶺と称し神岩・大黒岩と名付けた奇岩等が散在しています。神功皇后が三韓へ派兵のおり、新羅の王子を伴って帰朝し皇后帰洛の時、王子を此処に留め北の山に草庵を結んで十一面観世音菩薩を祀ったのが峰相山鶏足寺の起源とされています。奈良朝期に金堂・講堂ほか僧房300余をかぞえ隆盛を極めていたが平安初期より衰微し天正6年8月10日豊臣秀吉の播磨攻めでは小寺氏(黒田孝高等々)によって堂宇ことごとく焼亡し礎石等を若干残すのみ。竜野市挙田町井上の観音像は、この難を免れた御本尊と推定される。
「峰相記」「播磨風土記」「播磨名所巡覧図絵」等に記述あり

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