京都丹波「和知黒」の里へ  和知富士〜長老ヶ岳

京都綾部  (五万図=綾部)
 T 山行日 1998年03月28日
   美山町三埜(みつの)〜大野簡易水道施設〜長老ヶ岳(917m) (山頂直下で僅かに残雪有り)
 U 山行日 2001年05月06日
   塩谷口〜和知富士(675m)〜仏岩〜長老ヶ岳(917m)〜上乙見=篠原=塩谷口

ふるさと富士 : 和知富士
校歌の山 和知第三小学校  ♪みんなで登る長老山 きらりと光る日本海 …♪

国道27号線から府道12号線を美山町へのドライブは長老ヶ岳・頭巾山 ・八ヶ峰平屋富士への山行で走ったコースだが府道の入り口で迎えてくれる和知富士は訪ねたことがなかった。「囲炉裏村」村長・山口氏昨年の和知富士レポートを参考に長老さんへの縦走を実行に移します。 がコースも知らず地図も無い。長老ヶ岳から西南に延びる尾根は和知川と由良川の合流点近くに下りますが、その篠原地区から長老さんに至る尾根筋を示す簡単な概略図だけをメモしての山行でしたが 肝心のそのメモと山口氏のレポートを車中に忘れてしまい暗中模索の状態での出発となってしまいます。和知富士(点名:大迫)は今回・塩谷の老女からショウダニ(小谷!?)という山名でも収集しました。 なを和知ダム(大野ダムではない)に映る逆さ富士も画・写真のポイントとなりそうです。


塩谷口〜和知富士〜仏岩〜長老ヶ岳〜上乙見=篠原=塩谷口
   H13.05.06

府道12号線篠原(仏主分岐点 )の長佐大橋を渡る頃には和知富士の美しい山容が仰ぎ見られます。塩谷の集落を通り過ぎてしまったが、府道右手上方に続く龍王の滝公園・墓地公園が有り和知富士の撮影ポイント探しに一寸寄って見ます。引き返して塩谷バス停から集落に少し入った所に「栃ノ木会館」 (公民館か?)があり車を寄せて出発します(AM7:00)。宣告のとおりメモもない山行となり取り付き点が思い出せず奥の集落が見えてきましたが、様子からして外れてきているようなので引き返し 途中で見かけた猪除けのある150m程で終点の短い林道から入ります。入り口は静原88No11の電柱があります(AM7:10)。
大野ダム手前・龍王の滝公園から和知富士を望む

既に取り付き点から違っていたようです。鉄塔・49の巡視路からだったら登行も比較的楽で4等三角点の頂上も通過出来たようですが、 私のコースは林道終点から細い途切れがちの踏み跡と障害レースのように何度も鹿猪除けネットを潜りながら稜線に辿り着きます。山口氏レポートの偽ピークでしょうか。(AM7:30)。目前に和知富士への山稜が続きます。 点名:大迫への登尾根は新緑の淡い翠に彩られた雑木林の続く快適ルートです。樫・ミズナラ・栃ノ木等自然林の中のリフレッシュロード、一部分は杉木の植林帯に入り伐採、枝落しされそのままの為歩き辛い所も有りますが 長老ヶ岳まで続きますのでお楽しみに・・
笹があらわれてくると和知富士の三角点手前ピークです(AM7:55)。笹の混じる尾根が切れると和知富士(3等三角点 675m 点標名:大迫 AM8:05)のピークに着く。 等級が記されている側が欠けて確認できない。狭い山頂から僅かに望まれた山も和知と綾部の境界尾根のピークか? 山容も霞んでよく分かりません。和知富士から長老ヶ岳への縦走路は先にも記したように 雑木林のプロムナードが続き途中には露岩の痩せ尾根、岩場も点在する変化の在るコースです。 そしてこういう場所にはイワカガミが群生しており今を盛りに精一杯の淡いピンクの化粧で飾り立てています。 ただ幾つのピークを越せば辿り着くのかと思うほど多くのコブを通過しますので、すぐ其処に見えている長老さんになかなか到達出来ません。 長老ヶ岳近くなると尾根も広くなりコース採りが難しくなります。特に東の枝尾根に入っていきそうなところですが幸い特徴あるベル山岳会等の テープ類が多いので助かります。
塩谷集落からの和知富士

幾つかの岩場を通過しますが特徴ある大岩が見当たりません。コース中にあった一番大きな岩や行程 TIMEからみても此処が仏岩(AM8:40)。小ピークを越して西南尾根稜線の最高点? 822m地点近くです。此処を下った広い鞍部(AM8:45)周辺は杉の植林帯となり、尾根筋が広く笹の中に続く道は幾つも現れる為濃霧や雨の時の要注意地点です。 尾根が細くなる付近では露岩が現れ、時に現れる3〜4mの岩は正面を直上して越していく場所もあります。こぶの通過にうんざりする頃やっと庭のような小広場へ出て長老ヶ岳(1等三角点 917m AM9:50)の記念碑台 (昭和63年夏の京都国体<第43回>の折、和知の町火「長老の火」を採火した台座)に到着します。京都府下で7番目、丹波地方では最高峰。何時もなら素晴らしい展望も 今日は遠望がきかない。 どのコースからも山頂近くなるとイワカガミの群生を見かけるが石楠花は三埜(みつの)コースの稜線近くや仏主側に多いようです。未だ開花時期が早かったの余り石楠花は見かけなかった。平安期・山頂付近に密教寺院があった霊山ですが中世期には和知の領内に移されて仏主側に少し下ったところにある仏舎利塔がその頃の証としての記念碑でしょうか。平屋富士等と共に郷土の山として地元の学校が選ぶ美山五山の一つです。 山頂からDDI無線中継施設の電波塔へ向って下ります。中継所への専用林道は仏主へ下りますが上乙見へは中継施設横の小道を辿ります。段々と小道は急斜になり谷に向います。
長老ヶ岳:和知富士の山頂

カツラの古木が目立つ谷筋をくだり丸木橋を渡って林道終点です(AM10:25)。登り120分の行程ですが30分で下ってきました。整備され真新しい案内板が長老ヶ岳のみを指して設置されています。 猪鹿除けゲートを開閉して上乙見集落です。これが無ければ簡易水道施設の上方の広場まで車を乗り入れ出来そうです。熊野神社前を過ぎると上乙見公民館前で熊林山・大福寺というお堂だけの小さなお寺が公民館上にあります。 多くの釣り客で賑わっているようですが、やまめ・あまごを放流して家族で楽しんでいるようで枝打ちしただけの篠竹で釣っているおばさんもいます(AM10:45)。振り返れば集落奥に長老さんは常に仰ぎ見ることになりますが もう一つ山容が優れず写真は撮れません。下乙見大橋を渡って(AM11:05)府道51号線に出て府道12号線に向け長い車道歩きです。篠原付近で田園風景が拡がり和知富士の存在が目立ってきます。道路マップも無く似たような風景の為この道でよかったのかと不安に思う場所もありましたが長佐大橋のある仏主分岐の 12号線と合流して(AM11:35)からは安心して塩谷口に向け歩き出します。栃ノ木会館には丁度正午の帰着です。普通なら頭巾山や平屋〜ホサビをもう一度と思うのですが今日のところは早々に帰ります。 途中27号線の道の駅「和」に寄っていきます。
長老ヶ岳:和知富士遠望

和知町は山野草の森や「水と陸」自然双生運動公園等施設を作り山と川の美しい和知のPRに熱心のようです。みやげ物コーナーには和知黒の製品が随分と目立ちます。黒大豆は丹波の特産ですが、 これほど多岐にわたり種々製品があることに驚きです。本家本元の篠山市西紀町の「黒豆館」には、此れだけ多くの黒豆製品は無いようです。どんなものがあるのかは皆さんが道の駅「和(なごみ)」で確かめてください。 PM12:30頃から30分程、綾部を抜けるまでは雨中です。もう「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる季節に入ったのかなァ????

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