隠れ兵庫の50山推薦の奇峰へ 点名: 大谷〜古天神〜高釣瓶〜篠ヶ峰
兵庫丹波市山南町  (五万図=生野)
コースT応地坂〜大谷〜古天神〜高釣瓶〜坂尻川・岩窟 2000年03月19日
コースU
後編 〜篠ヶ峰〜点名:赤井〜高釣瓶〜古天神〜点名:大谷〜応地坂
コースUの逆コース コースTリベンジで新郷〜赤井南尾根2007年01月11日

   前編 延命寺山〜カザシ〜岩屋山〜篠ヶ峰 2002年05月25日
古天神の岩場から氷上町方面を望む

篠ヶ峰への道⇒: T岩屋山〜カザシ〜延命寺山
           U白山〜  V樺坂〜大海山〜

篠ヶ峰へは五ヶ野林道から岩屋山へ鉄梯子を伝う直上ルートもあって、延命寺山〜カザシにレポートを追加していますが、 さらにWコースの古天神〜高釣瓶〜赤井を経て篠ヶ峰に至る東南尾根の特薦ルートがあります。 山南町と氷上町を分ける町界尾根で標高は400m〜700m程の峰を連ねる低山ですが、眺望の良さと岩尾根・中でも奇峰の古天神山(天神岩)は、坂尻集落の谷に入ると特異な岩頭を稜上に突き出した姿は目立つ存在です。
岩稜を越えると古天神の岩頭 H19.1.10

白山からの尾根を併せる点名:新郷からは ・また普段の丹波の山歩き、樹林の中の展望うすく藪混じりの細い踏み跡を辿って主峰の篠ヶ峰に向かいます。 なを此のルートは尾根南端に位置する蛇山(和田岩尾城址)から応地坂へも直ぐなので、 完全縦走が可能ですよ!。蛇山〜応地坂ログを参照してださい。

コースT  応地坂〜大谷〜古天神山〜高釣瓶 H12. 3.19
(追記:同上 応地坂〜古天神〜新郷〜赤井〜赤井南尾根〜林道坂尻奥線  H19.1.10)
坂尻バス停前
の公民館!(野菜等の出荷場)横から出発(AM7.35)です。 本日の天気予報では雨の確立80%以上ですが観点望気では、まだしばらくは大丈夫の様子なので近場の山へ出かけます。 応地坂(子安地蔵)まで約10分。このコースは大柿氏が蛇山から?トレースされているようです。古天神山まではなじみの赤布がなびいています。坂尻バス停から山に沿っての林道工事中は、 応地坂下にトンネルを通して応地に通じ、転じて加美町へと何年か後にはバイパスされるようです。
坂尻バス停から望む大谷(右ピーク)と古天神(左端) H12.3.19


応地への古い峠道はナンとか残りそうですが地元には利用価値が少なく?過去に例を見る古跡や自然破壊 ・観光ロード等目先の欲得だけの整備とも思えませんが、大事業の末に何も生かされないまま、放置されている開拓地・建物・橋・トンネル・道路等々の現実を…坂尻バス停からは工事中道路と併行して愛宕大明神の石燈篭横を真っ直ぐ山に向かい応地へ抜ける古い峠道を進みます。「今まで知らなかったのが残念なほどコース ・展望共に良く、短いが素晴らしく充実した山行となりました。特筆すべきは岩を頭に載せた奇峰の古天神山です。応地峠の地蔵様は坂尻側の参詣がある様で、花等が供えら祀られています。
大谷の岩稜上から蛇山(岩尾城)と石金山(正面中央奥)

■上記:氷上町から応地〜坂尻へと牧山トンネルを抜ける車道がH15年には完成しています。牧山トンネルの坂尻側駐車・休憩所の北側から、階段を降りた所が旧応地坂への道です。登山利用者は皆無に近いでしょうが、 トンネル応地側に駐車スペースがあれば階段利用して、蛇山岩尾城への登山口にも利用出来そうです。
暗い谷沿いに応地へ降る道と別れて峠の石碑から尾根通し。数本の共聴TV受信アンテナの先で右手に踏み跡を追います。気になる蛇山の展望は大谷手前の岩尾根の展望所に着くまで待ちましょう!。展望良好の岩尾根があり、ここは捲かずに(捲いても行き止まり ?で反って危険かも!)思いきって乗っ越してください。手懸かりは多く難しくはありませんが岩場の砂地混じりの箇所は要注意です。左手に踏み跡を探すのがよさそうです。展望は尾根続きに蛇山(和田岩尾城 )・南正面奥には石金山から至り山への稜線。西脇市(旧黒田庄町)側に妙見〜白山が、 西には入道の様な頭を突き出す行者山から三組尾へ、東に転じては大岩山・石戸山から高見城山・霧山・鷹取山〜愛宕山方面へ、 霧が晴れればもっと遠望が効きます。
応地坂(右に蛇山:左は篠ヶ峰方面) H19.1.10

頂部の岩場を避けるように其の先に石標が埋まる大谷 (点名:坂尻 4等三角点 395m AM8:15)から切り開きの右手の尾根が応地側に下りますが、 縦走路は左手よりに木々の間を潜り入ってください。これより先は藪こぎを覚悟していたのですが拍子抜けです。ずっと明るい尾根が続きMTB山行可能です。古天神山付近の幾つかのピークは岩場を登り岩尾根を辿る。龍のしっぼに掴まっているような累々と岩が鱗のような所を登る個所もありますよ。 稜線を少し外れると展望の良い切り立った岩場も随所にあります。382ピークを過ぎると 大岩を頭に載せた古天神の山様に心躍らせながら岩尾根を進みます。 山頂へは直接取り付けないので(15m程の岩場)右に廻りこみ東側から戻り気味に、ノコギリ状の岩場通過するが高度があれば随分と緊張する所です。
古天神山の岩頭を望む

岩場の古天神山山頂(460m)は台形で展望良く、 広いので(腰掛られる程度ですが・・)食事休憩に良いところです(AM8:45)。古天神と鉄塔間には巡視路表示がありNo44(奥多々良木線)は坂尻の関西電力資材置き場(ヘリポート在り)に下りられます。 ただ鉄塔先で工事現場(能勢・山崎線新設工事)通過は作業中だと回避ルートを探すのに苦労します。こんなところで通行禁止されては何処を通ればいいのでしょうか ?幸い誰もいませんので崩れそうな資材を乗り越えて現場を通過。ここへは小野の寺マークの辺りから稜線沿いに道があるようです。作業道かもわかりませんが確認はしていません。 先ほどからとうとう雨がふりだしました。すぐに高釣瓶(点名:和田村 3等三角点 597m AM9:15)に着きますが、 ここも工事のモノレールが坂尻から登ってきており小さい広場の真中がプラットホームになっていますが展望は期待できません。【現在は山頂から坂尻林道へは送電線巡視路となっている】
古天神の岩頭から岩屋山(左)と篠ヶ峰・赤井から中央の尾根鉄塔から降る

大谷・古天神・高釣瓶ともにプレート等ありませんので静かに登頂を祝います。この先543ピークを越え新郷・赤井(各点標名の三角点)と進みたいのですが雨のため尾根への取り付きから坂尻への下降点を探します。 見当たらないので適当に谷筋を約20分程で林道にでました。駐車場も用意されていますが、東側にモノレール基地があります。高釣瓶へもここが始発です。ヘリポート(資材置き場)を通り過ぎ駐車場所の山本 ・薬師堂下へ雨の中を急ぎます。林道に出てすぐ右手奥40m程の所・上方を見るとポッカリと口を開けた岩窟があります(AM10:15)。 西の岩屋山清水寺があったとされるのは此の近くなのでしょうか? 
高釣瓶山頂

東の岩屋山石龕寺(山南三山で丹波市の紅葉三山で有名)には奥の院にも石窟が有ります。寄ってみると岩窟内には岩棚が有り、其の高い壇上に不動尊像と役行者像が安置されています。 相生市の瓜生羅漢石仏の岩窟を想像してください。洞窟の床面積は瓜生羅漢が、天井の高さでは此方のほうが高くて広い様な気がします。郷土史跡・歴史の調査資料等があれば読んでみたいところです。 坂尻バス停には(AM10:40)戻ってきましたが、雨のため全コースはだいぶハイペースなTIMEとなりました。
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【レポート追記】
前回は高釣瓶手前で中断したので此処から縦走に戻ります。 依然とは随分様子が変わり二本の送電線が走っているため巡視路もあって歩きやすい快適ルートになっています。氷上町小野と朝坂に挟まれた短い枝尾根に沿った関電送電線・奥多々良木線No45鉄塔が建ち、 向山連山や黒井城〜千丈寺山・弘浪山や特異な段違いの二峰を見せる丹波白山が見える。
点名:赤井山頂から篠ヶ峰を望む

高釣瓶からも町界尾根は明確で歩き易く、白山から延びる尾根が此の尾根と合流する点名:新郷(正確には尾根筋の西にある Ca600m程の三叉路の狭いピーク)まで続きます。 切り開かれた様な白山へ降る山道とは対照的に、藪っぽい急斜面を降る分岐には以前白山から縦走した際(H12年5月 )に付けた赤テープと大柿氏の赤布が残っています。此処からは・藪と倒木と展望の無い丹波の山の落ち着きを取り戻すコース!?。小広い雑木と潅木の平坦地の中央に点名:赤井(4等三角点692m)の石標柱が埋まる。
赤井南尾根のダブル鉄塔から点名:赤井と点名:新郷を望む

此処から深い鞍部を挟んで 篠ヶ峰の中継施設が正面に見える。急斜面を降りきった鞍部付近まで、詰め上がってくる車道・五ヶ野林道が延びているが、既に廃道か?、 岩屋山へ直上して篠ヶ峰へ向かう取付き点も此の林道途中にあります。今日は篠ヶ峰には向かわず、点名:赤井からは、五ヶ野川と坂尻川に挟まれ南へ長く突き出した尾根を降り、 関電の送電線「多々良木線No42」と「播磨中央線No74」が仲良く並んだ鉄塔を目指します。・・・とは云っても山頂から尾根筋は見えず三角点から少し東へ数10m程戻った所から降りかけたが、Ca600m付近からの踏み後 ?はどんどん高釣瓶を正面にして東側へ落ち込んでいく。例によって山腹のトラバースに移るが、 吃驚するほど深く直線的に斜面を降る竪堀状の溝を三本ばかり越え、同様の谷を越えてやっと正規?の予定の稜線に辿り着いた。踏み跡は微かだが足元の雑草・藪は煩わしくなく歩きやすい。 予定の二本の鉄塔の影が目の前に見えている。篠ヶ峰から南へ延びるいずれの稜線鉄塔からも概して展望は良い。
坂尻川岩窟内の不動尊像と役行者像

此処も振り向けば・いま歩いてきた赤井〜新郷 〜高釣瓶〜送電線の先には高天神の岩峰〜大谷の稜線が、 踵を変えれば五ヶ野の谷を挟んだ西向かいには篠ヶ峰〜岩屋山〜カザシへ延びる稜線が身近に迫る。ダブルの鉄塔を潜るとプラ階段が急斜面を坂尻谷側に降っていく。降り切った谷向かい・坂尻川沿いの林道坂尻奥線に 「火の用心:巡視路標識が立ち、No74.播磨中央線・No42.奥多々良木線を示している。此処から林道を約40m程上手に向かえば現:岩屋山とは離れているが、「西の岩屋山清水寺」の名残かと思える石窟が有りますよ。 以前のレポートで此処を訪れた人も何人かはいるようですが・・・!? 3〜4本ばかりの丸木を渡しただけの簡易橋が、1.5m幅程の立派な木橋になっていた。

橋の先からは石段道が続き、 見上げる上方には石垣を組んだ先に岩窟が谷に向かって開口しています。石段を登りきって岩窟に入ると石組により一段高く祭壇が設けられており、さらに一段高い奥壁の岩上の祭壇には小さな役行者と、 丸い顔立ちの童子像で前掛けを?されているので地蔵さんかと思える感じですが、二本の足で立っている。 顔の輪郭や太い眉毛・まして前掛け?の内側には、上部が欠けて消失している三鈷剣を右手に持ち、左手には羂索 (人々を救う縄か、悪を縛る縄か?)を持つ不動明王像が安置されています。
坂尻川の岩窟

眉が僅かにつりあがり・口のへの字で憤怒像と判る素朴なものです。 山南町でも和田地区「特産の若松」や樒(しきみ)が花筒に供えられ、ウラジロを付けた注連縄が飾られ祀られています。林道へ戻って坂尻集落へ戻る道すがら、石垣を積んで囲われた猪垣の中に、若松の苗木畑がある。 出荷を終え刈り取られた畑には煙りが立ち、堆肥が捲かれている。夜久野や神鍋高原付近の火山灰地の様に黒い畑の色を不思議に思えたが此のせいだったか?。東側の稜線上に目立つ天神岩の姿が隠れる事はなく 何処までも追ってくる。



コースU 篠ヶ峰〜高釣瓶(597m)〜古天神山(岩峰460m)〜大谷(395m)H14.05.25

(/^^)/このコースは後編です。 先に前編の延命寺山〜カザシ〜岩屋山(西の岩屋山)〜篠ヶ峰〜 をお読みください\(^^\)
篠ヶ峰(2等三角点 827m AM9:40)東の反射板からの眺望は素晴らしく、三国山・粟鹿山・安全山や岩屋山(青垣町の)・五台山〜五大山・そして 弘浪山〜東峰山白山〜点名:赤井の二つの尾根が氷上カントリ−を挟むように 此処篠ヶ峰に稜線を連ねて伸びあがってきます。ゴルフ場の先には氷上盆地の水田が広がりその先には 向山連山があり稜線を南へ追ってゆくと 多紀連山へと延びていきます。
篠ヶ峰(東南尾根)から

展望を一頻り楽しんだ後は、紹介したもう一つの篠ヶ峰への道を下降ルートに選びます。点名:赤井から 高釣瓶〜古天神〜点名:大谷〜応地坂経由で出発点へ戻るつもりです。反射板から南へは巡視路に沿って五ヶ野へ降る短い稜線は、展望と岩に架かる鉄梯子伝いに 五ヶ野川の林道に降り立つ最短!!コースかありますが、予定コースは末端を白山に延ばす東尾根を辿り点名 :赤井から南へ派生する尾根を降ります。反射板からの巡視路はこの尾根の右を巻くように降っていきますが「火の用心No38, 39」標識から左の尾根筋を直進します(AM10:00)。以前の藪尾根は姿を消し!!稜上は雑木・潅木が切り倒されていますが、その倒木でかえって歩きにくい。 以前・白山から篠ヶ峰縦走では赤井付近でコース外れてしまったが、こんな道なら間違う事もなかったと・・・(^^;
鉄塔No77から東峰山と五台の山並み

(実は赤井の三角点ピークの位置が尾根から外れており、 しかも展望悪く・・・・と言訳してみるが今回はロールアウト大柿氏の 赤布に釣られてピークから殆ど林道近くまで降りてきて登り直す失態と、戻ってきたピークも前回の記憶が無く、ほんの少し戻っただけで藪尾根 !!?に入り又もオフコース)点名:赤井(4等三角点 692m AM10:30〜11:10)へはスンナリ到着したが、途中に点名:新郷を経て白山への主尾根分岐も気付かずに・・・・(^^; 雑木の中で狭い展望の無い山頂です。目前の下降して行く山道に大柿氏の赤布がある。 大垣氏は以前に五ヶ野林道詰めから篠ヶ峰に登っておられるが、 どうやら赤布はその後、 私の白山からの篠ヶ峰ルートのものらしいと判断して、その道をドンドン下ります。 おかしいと思う思考力も、昨夜は遅く今朝は早朝発の為か寝不足では有りません。 林道が見えてきましたが坂尻川沿いの道だとの判断はズット降って民家の屋根が見えてからシマッタ、五ヶ野の林道だったか!!と気付く始末です。
高釣瓶山頂には大柿布が

このまま降って本日終了としたかったが、先日「山であそぼっ」島田さんに紹介して彼の HPにも紹介の古天神に寄ってみたい気持が勝って、赤井のピークにとって返します。ピークへ戻ったが此処までに尾根の分岐に気付かず来てしまい三角点から僅か北?へ数mのところから藪尾根を降ります。 大きくはズレていなかったはずの尾根ですが、いつしか急斜面に続く長いルンゼ状のガレ場を降っていた。足下を崩さないように注意しながら堰提(AM11:30)のある広い谷筋の山道に飛び出してきた。 坂尻川の上流部で稜上に向って良い道が続いているようなので、またもや初心貫徹の思いで登り始めると 直ぐ上方に赤布が !!・・・未だ真新しいMTBロールアウト大柿氏の足跡です。この道を辿れば点名:新郷近くの稜線に通じていて高釣瓶〜古天神へは白山への主稜線以上に明確な尾根道が続いているのを前回確認していましたので、 またも登り返します。
鉄塔77から白山

広い山道も谷を渡る地点まで。 堰提を捲くように谷筋を進みますが此処で、2本程見かけた赤布は此の先でプッツリ消えて見かけません。藪っぽくなりMTBだと通過するだけでも大儀な雑木の中を進みますが踏み跡はあります。 やがて稜線近くなって明確な道と合流しますが、少し先にやっと赤布を見つけ"恐るべし"怪物くん(大柿氏)のトレースを確認します。短い雑木藪を抜けて新郷から高釣瓶へ向う稜線に出てきますが 篠ヶ峰に向う方向に赤布がありませんので、私と同じく古天神へ向ったものと思われます(PM12:20)。 高圧送電線工事後の高釣瓶までの尾根筋は巡視路となり快適です。【境 大正二年一月】の石標が少し外れた所に建っている。高釣瓶(3等三角点 597m PM1:00)鉄塔工事で坂尻川側から 三角点迄上がっていたモノレールは撤去され変わりに鉄塔No75へプラ階段の巡視路になっている。
古天神から岩屋山・篠ヶ峰

暗く狭い山頂はこの工事で広くなり、少し西面が切り開かれてはいるが見るべき展望は無いので、絶好のロケーションへ急ぎます ・・・・が道を塞ぐように一本の棒が・・・道幅一杯に身体を伸ばしたシマヘビは最大級の2mはある大物です!! 下り斜面で少し勢いがついているので止れません。咄嗟に踏みつけるか!!蹴飛ばすか !!と思ったが瞬間目が合った様な!?気がして思わず飛び越えます。明るく広い尾根筋は最後に露岩混じりの登りを用意しています。 登り切ったところが鉄塔No77の上部。尾根を直進すれば「山を駆ける風・・」織田さんが加古川(佐治川)沿いの小野か朝坂方面から利用された巡視路のようですが登山コースとしても良さそうです。 しかも下方の尾根には露岩帯も在るようで岩尾根が楽しめそうです。古天神へは鉄塔No77下へ右の尾根に入りますが、此処は展望絶佳のロケーション・素通りは出来ません(PM1:10〜1:25)。北方の清住 (達身寺やカタクリ自生地で有名!!)からは先鋒の東峰山が此処からも三角頭を突き出しています。
古天神から大谷・応地坂への稜線

その奥には五台山〜五大山ですが此処から望む鷹取山は氷上槍の風貌です。フタコブの入道頭を見せる白山や弘浪山を望みます。 古天神近くには鉄塔No45(PM1:40)が在るので楽々コースですが古天神への急登尾根手前で左下へ下っていきます。新しい大柿布もこの巡視路に続いています。赤井からの失敗も有るので此処は、 正面尾根を潅木やシダを鷲づかみしながら登りきると大きな露岩が目立ってきて、いよいよ今日のフィナーレを飾る古天神に近付きます。幾つかの露岩を辿って大岩下のコルからは古天神山頭へ出ず 東下に捲き降る踏み跡があります。織田さんレポートの祠は此処の岩陰にあったのでしょうか ??正面の龍の背を越してゆくような岩場しか見ていず気がつかなかった。この岩場も崩れそうでいて、しっかりしている。高度感も無いので特に問題は無いと思う!!岩場を通過し6〜7m先、潅木を抜け出た 1.5m程の岩を越すと絶壁上のテラスに立ちます。此処が古天神(460m PM1:50〜PM2:00) 「絶景かな・・・・」の雰囲気ですが西側は絶壁、良い写真を撮るには空中に飛び出さなくては・・・(^^;
残されていた応地坂

この辺りからの尾根筋は175号線 (佐治川沿)の山南町・氷上町境界辺りから見ても稜上に露岩が観とめられる箇所で、そこそこ加古川沿いの景色を楽しめるのですが、 いっこうに気分が良くならず休み休みに進みます。 此の先の点名:大谷の降り始めが要注意箇所ですが大谷までは藪っぽいところがあっても、踏み跡確かな境界尾根が続きます。 植林帯抜けると点名:大谷(4等三角点 395m PM2:55)で標石脇の露岩に 腰を落します。降りの尾根道で既に1時間近くを費やしています。山頂からは直ぐ岩場伝いの下降が始まりますが、 岩場を避けて捲くのは反って危険かも!!。此処を通過すれば緩やかな尾根伝いに共同アンテナ施設の残る平坦地に出てきます。正面に見える蛇山も南側からは稜線上の一ピークも、 大谷側から見ると東側にも城郭を残す二つの峰を覗かせています。5分も降れば応地坂(PM3:15)の石碑と子安地蔵尊の祠前に降り立ちます。
坂尻川の岩窟 H19.1.10

山南町・応地と坂尻間にバイバス工事が進行中ですが、この峠から坂尻バス停までの道はそのまま残されており一先ず安心ですが応地側は如何でしょう。 暗い谷筋の道はそのままですが途中でこの工事中道路に出るはずです。応地側から峠のすぐ南下まで林道が延びてきて此処で短いトンネルを抜けて坂尻へ出るようです。昔の峠越え雰囲気がそのまま残る道を辿って 車道に出たところが坂尻バス停です。峠への道と平行してバイパス道路工事が進められておりバス停は公民館前から、バイパス道路側に変っていた。振り返ると「火の見櫓」の上には大谷が峰を突き上げて、 いくつかのピークを連ね奥には岩の帷子を纏った古天神が陽を受けて白く光って見えていた。

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